構造的にブラック業界にならざるを得ない業界とは。

ブラック企業

こんにちは、ワンハナです。

  • ブラック業界の特徴って?
  • ブラック企業か多い避けるべき業界はどこ?
  • もし、どうしてもやりたい仕事がブラック業界だったら

こんな疑問に答えます。

この記事の内容

  • 構造的にブラック業界にならざるを得ない業界とは。
  • ブラック業界ワースト3【コロナの影響も考慮】
  • どうしてもやりたい仕事がブラック業界だったら。

転職5回 ブラック企業も経験し、いまは年収850万円
安定の生活を手に入れた2児の父、こんな私が記事を書いています。

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構造的にブラック業界にならざるを得ない特徴3点とは。

ブラック企業に入社しないためには、会社選びの際にどこの業界にブラック企業が多いか?いわゆるブラック業界を知っとくことが重要です。どこの業界にもブラック企業は一定数存在します。それはどうしようもない事実です。が、ブラック業界を知っておけばその業界を避ける事でブラック企業に当たってしまう確率はグッと下がるからです。

では構造的にブラック企業にならざるを得ない特徴3点を解説していきます。

1.労働集約型産業
2.競争が激しい業界
3.個人を客とするビジネス

この3点が重なり合っているビジネスモデルがブラック化しやすい傾向にあるといえるでしょう。ちょっと難しい言葉に聞こえますが、これを知っておけば、これからあなたが飛び込もうとしている業界がこの3っに当てはまるかどうかしっかり確認してブラック企業を避けることができます。

1.労働集約型産業とは

生産要素に占める資本の割合が低く、人間の労働力に頼る割合が大きい産業のことをいいます。

お金や機械よりも、人間の手による仕事量が多い産業ということですね。人が一生懸命に働くことで収益を生み出す産業です。例えば居酒屋さんでお客さんに対して人が注文を取り、人が一生懸命調理し、それをまた人がサーブして、かたずけてまた注文を取る。みたいに、収益を上げるためにほとんど人が動くことでなり立っているのですね。なので商売繁盛すればするほど忙しくなる、しかし人件費をかけることに限界があるため人は増やせず、激務なうえに労働時間が長くなるという傾向に陥りやすいのです。

2.競争が激しい業界とは

参入障壁が少なく新規参入が激しい業界のことです。

ちょっと前のニュースで、大手某旅行会社がコロナの影響で大幅に下がった収益を回復する対策として、飲食業界に新規参入し蕎麦屋をオープンさせたというがありました。あなたも喫茶店やラーメン店なら頑張れば出店できるかもしれないですよね。そんな感じで、基本的に誰でも参入しやすいため競争がどんどん激化していきます。その結果価格競争におちいり、収益が難しくなっていきます。特に差別化できる特徴が少ない商品を取り扱っている場合は悲惨で、徹底的に低価格競争におちいり 利益幅が削り取られます。当然のことながら人件費は削られ低賃金、重労働ということなりやすいのです。

3.個人を客とするビジネス

会社の取引先が個人をお客さんとして収益を上げるビジネスのことです。

例えば小売店がその例です。個人相手の商売は単価が低価格の場合が多く、収益を上げるために沢山の商品を売らなければならない場合が多かったりします。また、相手が企業の場合は、お互いに会社の看板を背負ったビジネスマン対ビジネスマンの取引ですから自分の会社の利益や会社対会社の取引条件、ビジネスマナーなどいわゆるルールがあるので、建前上は対等です。しかし個人の場合は違います。恥ずかしながら私も身に覚えがあるのですが、個人の場合は「自分は客だ」という意識があるので、ついわがままになりがちです。中にはクレーマーみたいな人に当たって本当に消耗することがあります。

次の項目でブラック業界がどの業界かを解説しますが、それ以外の業界であっても【構造的にブラック企業にならざるを得ない特徴3点】が当てはまる企業はあります。ぜひ自分の希望する業界が当てはまらないかチェックしてみて、これからの転職や就職活動に活かしてみてください。

ブラック業界ワースト4

誤解しないでほしいのですが、ブラック業界というと業界自体すべてブラック企業しかないと受け取られてしまいがちなのですが、そうではありません。あくまでブラック企業が多いからなるべく避けたほうが賢明だと言いたいだけなのです。これから挙げる業界の中にもホワイト企業はあります。効率的に収益を上げるシステムを構築したり、他社とは差別化した商品やサービスを提供している会社。また圧倒的なブランド力で優位に立つ会社など企業努力でホワイト化を実現している会社もあるのは事実です。ただそういった会社は少ないのもまた事実ということです。

以下に挙げた業界は先ほどの【ブラック企業にならざるを得ない特徴3点】を満たしているうえ昨今のコロナの影響をモロかぶりなので状況はさらに悪化していると思います。なのでこの業界に行こうとすることは、まさに自ら地獄へ飛び込むことにほかなりません。ぜひ避けたいところです。

1飲食業界

2小売業

3宿泊業界

4旅行

1.飲食業界

飲食業界はブラック業界の代表格といえるのではないでしょうか。まず人が休んでいる時こそ忙しく働くということ自体も大変だと思うのですが、なんといっても労働時間の長さです。店の開店の前から、掃除、仕込みがあり、閉店後も掃除して明日の準備等々。また接客、酔っ払いの相手などの接客対応やアルバイトの管理からくるストレス。しかも飲食業界全体としての低価格競争。そこに打ち勝つためには当然人件費は抑えるだけ抑え無ければならない事による慢性的な人手不足と低賃金。 激務 長時間労働 ストレス 低賃金 まさにブラックな要素のオンパレードです。また、分業によって仕事の幅が小さく、任される仕事があまり変わらず、キャリアアップを見込めないことも多いです。自分の将来を考えたときに「このままでいいのか?」という疑問が生じて異業種に転身する人も少なくありません。しかし、離職率の高い飲食業界は裏を返せば「選択肢が多い」というのも特徴です。今働いている店舗が嫌でも、他にたくさん店があって、どこも人を欲しがっています。したがって、飲食業界の中をぐるぐる回って転職を繰り返すなんて人も少なくないのです。

2.小売業界

とにかく競争が熾烈すぎる業界です。ちょっと周りを見渡してみても何軒の小売店があるでしょうか。駅前やロードザイドに何軒のスーパーがあるでしょうか、売るということでくくれば、通信販売も競争相手になってきます。まさ価格競争です。いや競争というより価格戦争といってもいいくらいです。何故価格競争が激化するのでしょう。

例えば家電量販店やスーパーなど商品自体の差別化はほとんどありません。まさに商品の同質化現象です。したがって客を呼び込む方法として、「うちはどこよりも安い」をアピールし続けることしか有力な手段がないのが現状です。利益幅の減少→人件費の削減という図式が成立してしまう構造がここにあります。

また商品管理、顧客のクレーム対応、アルバイトの管理、陳列、等バックヤードの仕事も山ほどあります。まさにここもブラックな要素満載です。しかもコロナ渦でインバウンド(訪日外国人旅行客)が消滅したため状況はさらに悪化していると考えられます。

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3.宿泊業界

とにかく労働時間が長い、過酷な労働環境がこの業界の特徴でしょう。当然のことながら宿泊客へのサービスが業務の中心になるので、24時間対応を前提にしたシフトを組むことになるのですが、慢性的な人手不足のた「長時間シフト」「休日の少なさ」が常態化していることが多くみられます。年間休日が100日を切っている会社もあるそうです。例えば想像してみてください。「深夜シフト」「早朝シフト」に割り当てられた場合、夕方出勤をして深夜まで働き、その後仮眠をとり早朝から昼まで働く。こんなシフトを組まれても年間休日が100日を切っていたら体を壊すのは目に見えています。事実、体を壊して退職していく人も少なくないと聞きます。

またコロナ渦の影響で収益が悪化している事を鑑みれば、当然高収入は望めないと考えたほうがいいでしょう。

4.旅行業界

みんな旅行は大好きですし、旅行業界は華々しいイメージで憧れを持つ人も少なくないでしょう。しかし残念ながらビジネスモデルとしては収益の出にくい業界です。旅行を企画し移動費や宿泊費も含めて高額な金額をお客様から預かるのですが、そのほとんどはホテル、航空機会社、鉄道会社等に支払われて、旅行会社は手数料によって収益を上げるというシステムです。しかも旅行中の管理義務はほとんど旅行会社が責任を負うというものです。つまり簡単に言ってしまえばハイリスクローリターンの業態といえます。

また意外と参入障壁が少なくネット系格安の旅行会社が現れたりと競争も激化しているので、利益率も低下傾向に苦しむ状況となっています。さらに、さらに、コロナの追い打ちで業界全体がますます悪化している現状があります。ということで、従業員の過酷な労働環境が常態化している事は否めない状況となっていなす。

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どうしても自分がやりたい職業がブラック業界だったら。

以上4つの業界を解説してきました。旅行やレストラン、ホテル、または買い物を楽しむ小売業にしても本来は本当に夢のある業界のはずです。ホテルのレストランで修行して、いつか自分の店を持ちたいとか、旅行会社で素晴らしい企画旅行を考えて、人々に夢を売りたいとか、この業界をあきらめたくない人もいるかも知れません。このブラック業界と呼ばれる所にもいい会社は存在します。どうしてもこの業界で働きたいと思う人は以下のことをチェックしてみてください。

  • 他社にはない効率的に収益を上げるシステムを構築しているか。
  • 他社とは差別化した付加価値の高い商品の仕入れ先や企画商品を持っているか。
  • 付加価値の高い独自のサービスを提供しているか。
  • 圧倒的なブランド力や会社の歴史など他社と差別化できる資産を持っているか。

とにかく自分の行きたい会社の、企業努力の姿勢や会社の背景などよくよく調べてください。ブラック業界に限ったことではないですが・・・

良く調べて入社してもやっぱりブラックだった時どうするか、体と心が壊れる前に即辞めるのも一つの方法ですが。

もし自分の夢を実現するためのスキルがその会社にあるのなら、辞めることを前提に、3年間歯を食い縛ってスキルを身につけそして、堂々と辞め次の会社に移り、そこで更なるスキルを身につける。自分の夢を実現するために逆に会社を利用するという選択肢もあります。確かにきついけど、目標ができれば人間頑張れるものです。ここにきてブラック業界を進めているわけではありません、誤解しないでくださいね。ただ私もその経験があったものですから…

私はデザイナーとしてのスキルを身につけるため広告の制作会社に入社しました。夜も朝もなく、残業代も出ない、徹夜もで仕事も少なくありませんでした、終電をあきらめ、会社に泊まることもしょっちゅうで寝袋を会社に持ち込む始末。そんな労働環境で2年半必死でスキルアップをはかりました。その後ステップアップを目指して転職、それを2度繰り返し、大手の広告会社への転職に成功しました。最終的には大手企業の宣伝部への転職に成功し、安定した生活と充実した仕事、自分としては満足な収入を手に入れたました。なので、お薦めはしませんが、その道も無いことは無いのかなと・・・

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いかがでしたでしょうか、
もし、少しでもあなたの就職、転職のお役に立つことができたなら
それに勝る喜びはありません。
頑張ってください、応援してます。

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